コレクション: BALENCIAGA

BALENCIAGA(バレンシアガ)は、1918年Cristobal Balanciaga(クリストバル・バレンシアガ)が スペインにて創業したラグジュアリーブランド。シンプルで完璧なシルエットは当時から高く評価 され、ウェアからシューズ、バッグ、アクセサリー、香水に至るまでトータルで展開。そのデザイ ンはパリのエレガンスを体現しているようである。1955年に発表したチュニックラインは、その 後のファッション業界の流行に大きな影響を与えた。2015年、VETEMENTS(ヴェトモン)のヘッドデザイナー、Demna Gvasalia(デムナ・ヴァザリア)が新アーティスティックディレクターに抜 擢され、2016年には就任後初となるコレクションをパリで披露。BALENCIAGA(バレンシアガ) の、本来持つシンプルで完璧な美しさを尊重、表現し、注目を浴びた。2021年春夏コレクションで、デムナ・ヴァザリアは、リアルなショーをできないこの時期に今 シーズンのコレクションをミュージックビデオに仕立てた。モデルたちにサングラスをかけて夜 のパリの街を歩いてもらい、彼が見せたかった10年後の未来のファッションの姿を表した。 2021年秋冬コレクションでは、カジュアルとフォーマルの伝統を再解釈し構築した、リラックス感のあるワードローブを展開。カジュアルウェアの代名詞ともいえるデニムウェアは、ダメージ加工や切りっぱなしの裾でより一層ラフなルックスに仕上げている。2022年春夏コレクションのBALENCIAGA(バレンシアガ)は、テクノロジーを通して目にした時の“現実”の変化を映し出した。私達が日々見ている“現実”とは、編集ソフトなどを用いて加工され、洗練され、変更された“別の現実”。本当の現実と“別の現実”を読み解き区別することができなくなりつつある。BALENCIAGA(バレンシアガ)は、そんな現実世界を「デジタルクローンの世界」を通し表現した。